オリジナル劇台本 2001年度作品(中高学年用)
ケータイ・ラプソディ 
あんドーナッツ・シリーズ 2
劇のテーマ
豊かで便利になった時代なのに、人との関わり方はかえって貧しくなってはいないだろうか。身近なと
ころで、人間として大切なことを忘れていないだろうか。
あらすじ
町の学校に転校してきた安藤奈津(あんドーナッツ)はだれもがけいたい電話を使っているのを見て驚く。
学校でもけいたい電話をつかわないとみんな静かにしない。
奈津は、5人と仲間と友だちになる。この5人は、けいたい電話をつかうと穏やかに話すのに、直接話す
とすぐにけんかになるへんな5人だった。近くにオバケの出る家があると聞いて、奈津と5人は探険に出か
ける。
オバケは、実はその家を隠れ家にしている強盗団の変装だった。隠れ家に人を近寄らせないようにオバケ
に化けて脅かしていたのだ。探険に来た奈津と5人はつかまってしまう。
閉じこめられた部屋から、けいたい電話で、メール友だちにSOSのメールを送った。ところがそのメー
ル友だちが実は・・・・。強盗たちにばれて、けいたい電話をとりあげられてしまう。けいたい電話の無く
なった5人は、ここでもけんかをはじめ、奈津をあきれさせる。幸い強盗がカギをかけ忘れたために六人は
無事に脱出する。
子どもたちの連絡で、強盗たちは警官につかまって連れて行かれる。ホッとした子どもたちが、またけん
かをはじめたので、とうとう奈津は堪忍袋の緒がきれる。どうして遠くの人とけいたい電話で仲良く話せて、
目の前の友だちの気持ちが分からないかと・・・・。
※どたばたに近い劇ですが、さいごにちょっぴりまじめになります。
「山の上村であったとさ」に続くあんドーナッツシリーズの第2弾です。