オルガンとオーケストラと合唱のための
祈 り
【 作曲者名 】 さすらい VAN VQA83922 NIF GED03062
【データ作成者】 さすらい(1994.8.29.第一稿終了)
【 データ形式 】 MCT(MUSICATER) MID(MCTからMUSICAORでコンバート)
【 対応音源 】 SC−88、SC−88Pro、SC8850 (A,Bポート使用)
※注意 A、B両ポート(計19パート)を使用していますので、ソフトシンセでは正確に再生できません。
【 楽器編成 】 Flute2,Piccolo1,Oboe2,Clarinet2,Bassoon2
Horn2,Trumpet2,Trombone3
Timpani,Symbals,鈴,和太鼓
Violin1,Violin2,Viola,Violoncello,Duble−bass
Pioe Organ, 合唱(Soprano,Alto,Tenor,Bass)
【 曲の構成 】 第一部 内なる祈り 第二部 外なる祈り 第三部 再び内なる祈り(コーダ)
【 演奏時間 】 約7分30秒
【 コメント 】
この曲の本当の第一稿には,1966.8.16.〜の日付が書かれています。当時ミサ曲に凝りました。直接のきっかけは、
シューベルトのミサ曲第6番の変ホ長調を聴いたことだったと記憶しています。GLORIAとANUS DEI、ことに後者は、高校
生だった私には、空恐ろしい感動を与えてくれました。もともと宗教的な背景のないというよりは無神論者の私は、この曲のなか
から、人間の魂の叫びを聞いたような気がしました。このANUS DEIには、神を誉め称えるというよりは、神の喉元に迫っていく
ような強烈な心の叫びがありました。そのせいかどうか、このミサは、独唱者の役割は控えめで、全体として合唱ミサといって良
いほど合唱が主人公になっています。すこぶるつきといって良い美しさのCREDOの中の第1テノール,第2テノール,ソプラノ,
アルトの重唱も、たちまちPontio Pilatoによるキリストの受難を語る合唱のうねりにかき消されてしまいます。また、AN
US DEIの音楽は、紛れもなく「白鳥の歌」の中の「影法師」(ドッペルゲンガー)の精神世界の反映があります。ちなみにミサ曲
6番も「影法師」もシューベルトが31才で亡くなった1828年の作品です。横道にそれてしまいましたが、事ほど左様に、当時こう
した音楽に夢中になっていたということであります。(^^)
とうとう自分でも合唱を書いてみたいと思い立って、ちびた鉛筆片手になんにもない間借りの四畳半で書き始めたのが、この曲の
原型に当たるKYRIEでした。たった2行のラテン語 Kyrie eleison Christe eleison の短さにも惹かれ(^^;たわけですが、
結局未完でおわりました。
今回それを改めて取り上げ、とにかくまとめてみようと思い立ちました。「祈り」の第一部は当時書きかけた音楽のまま(ただし楽
器編成などは手直ししましたが)、第2部は新たに作った部分、第3部は、当時の音楽をもとにしたコーダという案配です。第2部は
はじめ考えてなかったんですが、りぶんさんやShigeさんのさりげない(^^;圧力もありまして作ってしまいました。おふたりには感謝し
ています。
なお、第一部は「内なる祈り」、第二部は「外なる祈り」、第三部は「再び内なる祈り」というサブタイトルがついています。
1994.8.30.さすらい
2001.6.9.一部訂正
mp3データ登録 2004年10月4日
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