自分を見つめる
なきむし 2年 女子
わたしは なきむし。
いつもうちでなく。
学校で わらっているのに。
目がいいから
かなしいみらいがわかるのかな。
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手 1年 女子
うれしいおたんじょう日がきた。
7才になった。
右手のかたちをとりました。
よくはたらいてくれる手だから。
「はい。」とあげる手。いたずらもする手。
えも字もかく手。
おいしいものをつかむのも右手。
おともだちをよぶ手。
いまに、
お母さんになれる手。
1975年度
わたしはいい子かわるい子か
2年 女子
きょうもあしたもお休みだ。
ああ うれしいな。
きょうは 何してあそぼうかな。
あしたは 何しようかな。
思っただけで すごくたのしくなっちゃうんだ。
わたしってくいしんぼうだけど
あそんでいるときはね、
食べなくたって へっちゃらだよ。
くらくなるまであそんで家にかえると、
ぜったいにしかられるのに あそんじゃうんだ。
しかられるから
もっと早くかえらなくっちゃ と思っても、
あそんでいると たのしくって、
毎日毎日しかられる。
だからいつも 思うんだ。
わたしって 少しはいい子で
ほんとうは わるい子なのかなぁ。
1976年度
あいおいしにかえってから
したいこと
1年女子
あいおいしにかえってから
はしって おかあさんのところにいって
おはなしや えがおをみて
そして おうちにかえったら
じてんしゃにのって
ふたばしょうがっこうの
うんどうじょうをかけまわって
うんどうじょうに ともだちがいたら
おい とよびかけて
そのおともだちが
わたしのこと わすれてたら
わたしよ くぼ○○○よっといいたい
そしたら
ああ くぼさん ていうかな。
そして 5ねんせいの子がいたら
おいかけっこやろうとわたしがいって
5ねんせいのこが
やろう というかな。
それから しってるこのいえにいって
だれだれさん あそぼう といおう。
えがじょうずな のろさんや
本をよまないふるつくんにも
あいさつにいこう。
ただ それだけしたいだけ。
1974年度
注釈 作者は母親の入院のため、遠くの親戚に
預けられてきました。その中で一気に書か
れた作品です。
いたらいいなあー 2年 男子
今一番ほしいのは お兄さん。
もしお兄さんがいたらこうよぶだろうな。
いっしょにあそんでもらうときは お兄ちゃん。
しゅくだいをおしえてもらうときは お兄さん。
友だちに話すときは うちの兄き。
先生に話すときは 兄。
ほんとうにお兄さんがいたら、
パパ、ママとよばないで、
お兄さんといっしょに
おやじ、おふくろと言うかも知れないな。
1976年度