まわりを見つめる 2
こあら 1年 男子
きのう、にゅうすで、
こあらがくるので、
どうぶつえんに こあらのいえを、
五おくえんでつくるときいた。
そんなおかねがあるのなら、
あふりかのこどもたちにあげればいいのに。
1984年度
1年 女子
先生 そら・かわがすきですか。
わたしはすきです。
だけど、とうきょうのそら・かわはよごれている。
だれが、こんなことをするのですか。
たてふだをたてておけばいいのに、
たてておかないからですか。
わたしは、そら・かわをきれいにしたいです。
きれいにしたいけど、きれいにできないのです。
わたしは、きたなくしたひとをみつけてやりたい。
1975年度
へんじ 1年 男子
ぼくのおかあさんは、
ぼくだけ 「はい。」といわせて、
おかあさんだけ 「うん。」ていうんですよ。
だからぼくは やだ。
こんどから 「はいっ。」といわせたい。
1984年度
4年 男子
ガラッ とびらがあいた。
下りる人が 台風のときの多摩川に見えた。
ふつう 乗る人がまつのに、
親にめいれいされて、
おりてる人がいるときに、
その子どもが つっこんで 席をとりにいった。
ぼくは、その親は、
どういう子どもの育て方をしているのかと思った。
ぼくがけっこんして 子どもができたら、
こんな子どもに育ってほしくないと思った。
ぼくは、教育がなっていないと思う。
1982年度
しぜんをこわすな!! 2年男子
ゴーゴ! ガタガタ。
そんなタンブカーの音は きらいだ。
しぜんをこわすからだ。
だんだんしぜんはなくなり もっとなくなる。
のこったきれいな川まで
こうじょうのきたないもので きたない川になる。
その川を きたない川だからといって
ゴミやきたないものをほうりこむ、
ぼくは そんな人間がにくい。
もうこれいじょう しぜんをこわすな。
1976年度
何で特別 4年女子
今日の社会のテストの時だ。
最後の問題で 教科書を見ていると、
「天皇へいかのいらっしゃる皇居」と書いてあった。
私は、あれっと思った。
それは、天皇へいかのことを
「いらっしゃる」と書いてあったからだ。
そう理大臣でも敬語で言わないし、
外国の首相や大臣が来ても 敬語で言わない。
なんで 天皇へいかだけ特別なんだろうと思った。
天皇へいかだって 私たちだって
同じ値うちの人間だ。
それで、私は、
「いらっしゃる」と書く気になれなくて、
そこの答えを書くところに、
「皇居がある」と、
これでいいの、と思いながら書いた。
私は、まちがってもいい と思った。
私は、みんなどの人も、
敬語か ふつうの言葉を書けばいいと思う。
1982年度
かわいそうだな 2年 男子
木よう日のゆきの日のことなんだって。
先生がいったよ。
先生のともだちのこどもがしんだんだって。
ようちえんで 朝
すべりだいですべってたんだって。
そしたら、ようちえんのかばんが、
すべりだいのどこかに ひっかかったんだって。
そして くびがしまってしまったんだって。
たすけをもとめたけど、
だれも、
すべりだいとかのあそびばにいなかったんだって。
どうにかみつかって、
きゅうきゅうしゃではこばれたんだって。
でも、とうとうしんでしまったんだって。
かわいそうだな。
くるしかっただろうな。
もしぼくが見つけたら
すっとんでって たすけてあげるのにな。
もう、天のくにへいったかな。
1976年度
おそうしき 2年 女子
わたしは
生まれてはじめて
おそうしきに行った。
くろいようふくをきている人ばかり
百人も二百人も三百人もいた。
かなしそうな
顔顔顔顔顔・・・・・・・・・・・・・・・
おそうしきの色は
黒黒黒黒黒・・・・・・・・・・・・・・・・
みんなまっ黒。
1976年度