オリジナル 交響詩「雪が降る」
*** 1990年 PCVANで発表当時のドキュメント ***
交響詩「雪が降る」(自作)DOC さすらい
DTM第2作の交響詩です。この曲は、1本来合唱の為に作ったものを、DTMの練
習も兼ねて改作したものです。
◆作曲 1985.1.10から2.17.(合唱+ピアノ伴奏)
◆編曲 DTM化 1990.2.
◆音源 CM64+06カード
◆合唱の元になった詩
サトウハチロー叙情詩集「心のうた」(サンリオ出版)「雪が降る」
タイトルを交響詩としたのは、他によい名が浮かばなかったからですが、ちょっと大
げさすぎたかもしれません。
*著作権あり。転載・改作の際は必ず連絡して下さい。
VQA83922 さすらい
旧作のリメイクです。もともとこの曲は1985年に、合唱曲として作りました。ピアノ+2部合唱です。そのままになっていたのですが、MIDI(DTM)に出会い、オーケストラアレンジをしてみる気になりました。いわば、MIDIをいじりはじめての第2作。MIDIの習作です。よくわからないままにやって不器用なでーたになってしまいました。
当時困ったことの1つが音源とソフトの壁でした。音源は、今は使われることのなくなったCM−64と06カード。本体にスロットのようなものがあり、そこに、小さなカードを差し込むことで、音を増やすことが出来ました。カードはたくさんあり、ジャンルや作品の内容によって使い分けました。GMやGSやXGといった規格が一般化する前でした。ミュージ郎というセットにCM−64にと「ミュージ郎」という音符貼り付けタイプのソフトが着いていました。ところが、このソフトが、せっかくあるMIDIの16チャンネル全部を使った16パートの曲が作れなかったのです。クラシックの編成の大きい曲を作るのにこれは大きな障害でした。また、250小節までしかつくれないという壁もありました。「雪が降る」のオーケストレーションの際も、一つのトラックにいろんな楽器のパートを詰め込むなど無理なことを重ねてとにかく仕上げたのですが、今回のリメイクに当たって一番の生涯になりました。そのまま今の規格にのっとった音源でならすと、ぐちゃぐちゃな音楽になってしまうので、各楽器の設定のやり直しをしたのですが、うまくいかない。どこに何の楽器が詰め込んであるか分からない状態だったのです。もう1つ問題になったのが、06カードから選んで使った音色でした。「ブラス」という音が
ここの金管に分かれていませんでした。(16トラック使えないことの弊害です。)できるだけパートを減らすためにこのブラスを使ったのがリメイクでは障害の1つになりました。設定を直しただけでは、元と同じような音にはならなかったのです。やむを得ず、いくつかの楽器に振り分けた部分があります。ただ、当時と今の感性の変化と言うこともあり、出来るだけ変更は避け、再アレンジはしませんでした。
というわけで、問題の多い(しかもへたくそな)データですが、公開することにしました。
使用音源 SC−8850(SC−88,SC88Pro等と同じGS系の音源です。)
詩用ソフト Musicator バージョン3.09 →MID形式に変換
発表 1990年
発表先 今はなきパソコン通信PCVANのCLA(クラシック・コンサート・ホール)と
SMU(サウンド・ミュージシャン)。下手な作品にもかかわらず、たくさんの
方が聴いてくださり、感想をボードに寄せてくれました。なかには、「こう変
えてみたらどうだろう」一部アレンジしたデータをメールしてくださって事もあ
りました。パソコン通信に活気があふれていたよき時代の思い出です。
当時の曲データにつけたドキュメントを次に載せておきます。
2001.8.13. さすらい