Classic Midi’s VIllage のShigeさんの手になる、原曲の弦楽四重奏版のスケールをはるかに越えた
すばらしいオーケストラバージョンの「旅人のモノローグ」です。 たびたびローランドの「力作コンテスト」で賞
をとられたShigeさんの見事なオーケストラの音については、ご存じの方も多いと思います。「Shigeオケ」の
すばらしさについては既に伝説の域に達していると言って良いのではないかと思います。Shigeさんの多くの
MIDIの作品を聴かれることをお勧めします。その数々のデータは、私にとっては、まさに宝の山で、どれだけ
多くを学ばせてもらったかわかりません。
ここではもう一つ、ぜひご紹介したいことがあります。Shigeさんの制作されたMIDI作品の世界は、ハイドン
からスターウォーズまで、とても幅の広い巨大な平原なのですが、その中でもひときわ高くそびえ立っている
のが、Shigeさん自身の作曲されたオリジナル曲の山脈群です。Classic Midi’s VIllage にこうした作品
が公開されていますので、お勧めします。
PCVAN(パソコン通信)以来、Shigeさんにはいつもお世話になりっぱなしでした。「旅人のモノローグ」の
オーケストラ版も、Shigeさんの親切なお申し出があって、初めて可能でした。感謝の思いでいっぱいです。
それでは、上から「Shigeオケ」の世界へお入り下さい。
以下は、Shigeさんが発表当時のドキュメントです。掲載の許可を頂いたのでご紹介します。
■曲名 :交響曲「旅人のモノローグ」第1楽章
■作曲者名 :さすらい
■編曲者名 :Shige
■出典 :さすらいさん自筆スコア
■推奨ハード :Sound Canvas SC-55(GS Standard):RCM PC98 Ver2.3a
■ファイル名 :モノローグ_1.RCP :LHA Ver2.10(MONOLOG1.LZH)
■コメント
FMIDICLAオープン記念!さすらいさんの超大作!弦楽四重奏「旅人の
モノローグ」〜第1楽章のオーケストラアレンジ作品です。 編曲及び入力は、不肖Shigeが担当致しました。
制作期間なんと6ヶ月を要した超大作?(^^;)(ただ時間が掛かっただけって事)
皆様、是非御一聴下さいませ。 原曲が醸し出す雰囲気が、故郷を思う心とでも言いましょうか、愛情に満ち溢れて
いるような暖かさがあるんです。この1楽章を始めて聴かせて戴いた時は、正直、良
さが解らなかったんですが、何回か聴くうちに、入力で損をしてる!と言う私の結論
に達しましたので、下請けしましょう!と言う事になって、話を進めるうち、さすら
いさんのオケで聴きたいと言う甘い誘惑に乗ってしまったのでした。(笑) (昨年(92年)の夏頃の話しです。)
オケ編作業中に最低3回感動しまして「やっぱり原曲が素晴らしいんだ」って納得
し感激で暫し打ち込みの手が止まったしまった事もありました。 特に結尾部のコーダは、絶品ですわ(原曲がってことよ)。
スタートして暫く調子良く進みましたが、小悪魔やらドラクエやらに時間を取ら
れて、結果、半年程かかってしまいました。なんせ520小節だもんなぁ(^^;)
(マーラーもびっくり、今まで入れた曲で一番長い〜!) 最後の1週間で1/3をやっつけましたので、ちょっとお聞き苦しいところが、
有るかも知れません。これは、編曲者の腕の無さ!とご理解下さいませ(^^;) (さすらいさんの3楽章にプレッシャーを受けまして...特急で..)
編成は、2管編成+Timです。ホルンは、最大3でパーシャル不安から殆どが
1管です。もしCM64で入れていたら、きっと違うアレンジになったと思います。
気分は4管でも1管ってことで、ご理解下さい。 オーケストレーションに際して、ちょっとブルックナーを意識したところが有ります
演奏時間は、ちょっと遅目の16分少々です。(原曲:15分30秒) (曲の解説は、原曲のLOGを参照下さい(^^;))
続いて2,3楽章を、そして第4楽章の完成を待って全曲が完成するには、今年
一杯掛かるように思います。 今回のオケ編は、私にとっても大変有意義で、且つ勉強になりました。
旅人のモノローグのタイトルは、いっそのこと「さすらい交響曲」ってしようか?
と本気で考えたんですよ(笑)ゴロも良いし、さすらいさんの内面って感じで
ぴったりでは?... 原曲は、1〜3楽章がUPされてます。大変素晴らしい曲ですので、是非、御一聴
下さいませ。4楽章は、93’夏頃だそうです。みんなで励ましましょう。 ご意見ご感想よろしくお願い致します。
1993.2/吉日 Shige
■曲名 :交響曲「旅人のモノローグ」第2楽章
■作曲者名 :さすらい
■編曲者名 :Shige
■データ作成者 :Shige
■推奨ハード :Sound Canvas SC-55(GS Standard)
■ファイル名 :モノローグ_2.RCP
■コメント
93’2月に1楽章をUPしてから約半年、中間部の処理に悩み、長らく放置状態で
したが、ようやく2楽章ができました。出来るだけ、原曲のスコアに忠実に、オケ編
したつもりですが、原曲の醸し出す故郷への哀愁とでも言いましょうか、そんな雰囲気
が伝われば幸いです。(自分なり解釈ってのも...) その中間部のテンポが弱冠速くなってます。中間部は、重々しい装飾音を伴う歯切れの
良い感じに仕上げる予定で進みましたが、しっくりこないと言う壁に突き当たり、長ら
く進め無くなっていました。思い切って弦の装飾音を取り除く事によりこれをクリア(
さすらいさんのイメージとは、違ったかも知れません)あれよあれよと言う間に最後ま
で終わって仕舞いました。 この2楽章は、哀愁を満ちた大変素晴らしい曲です。自己を振り返ると言うか、考え
させられる名曲ではないかと思います。ジ〜ンと来るんですねぇ! UP間際になって、作曲者さすらいさんと、りぶんさんからのご意見を頂戴しまして
2、3修正が入りました。特に結尾の処理では、りぶんさんの改訂をほぼ取り入れた形
で処理し、206〜208小節(データ)では、原曲にある全休符の1小節をカットしまし
た。108小節からのTpソロ&金管は、我を通させて頂きました。 その他幾つか、ご意見により訂正しております。
原曲の弦楽四重奏は、1〜3楽章、オケ版は1楽章を既にUPされてますので、併せ
て御一聴下さいませ。3楽章の編曲は、さすらいさんのスコアが出来てから取り掛かり
ますが、まだ幾分時間がかかりそうです。原曲の4楽章も「93’夏」の予告でありま
したが....「93’冬」には、聴かせて頂きたいものです(笑) ご意見ご感想をお待ちしております。
1993.9/23
PCVAN Shige ..




